ヤマハ発動機は21-24で東芝に惜敗した。前半はトライを奪えず、21点を追う展開で折り返した。堀川隆延監督(45)は「後半は全く別のチームになった」。気持ちを切り替えて臨んだ後半は、立ち上がりから猛攻。同4分にFBゲリー・ラブスカフニ(23)のチーム初トライで口火を切ると、同16分にはゲーム主将のフッカー名嘉翔伍(31)もトライ。3点差に迫る反撃も実らず、敗れたが、指揮官は「得るものも多かった」と悲観しなかった。

この日は若手主体のメンバーで臨んだ。22日の九州電力戦からスタメン5人を変更した。これまで公式戦での出番が少なかった選手が出場。前半は経験値の差が浮き彫りになったものの、意地は見せた。堀川監督は「チームが上に行くためには壁を越えなければいけない。今日は若い選手でどれだけできるかが焦点だった」。次代の主力を担っていく選手たちにチャンスを与え、経験を積ませた。

7月5日はNTTドコモと対戦(万博、午後7時30分)する。同監督は次戦も大幅なメンバー変更を示唆。ゲーム主将の名嘉も「しっかりと修正して臨みたい」と、チームの底上げを図る。【神谷亮磨】