ラグビー日本代表は2日、ワールドカップ(W杯)日本大会の1次リーグ第3戦サモア戦(5日、愛知・豊田スタジアム)に向けて、都内で調整した。「笑わない男」こと、プロップ稲垣啓太(29=パナソニック)はこの日、金星を挙げたアイルランド戦で涙を流した写真が話題になっていることについて「泣いたことない」と完全否定。寡黙な仕事人は気持ちを切り替え、初の8強へ臨戦態勢を整えている。

<稲垣啓太アラカルト>

◆最強伝説

(1)巨漢とこわもての風貌 幼稚園年長で体重40キロ超となり、ホッピング遊びで床が貫通。小学校5年で100キロ超になり、健康診断で回転式体重計の針が振り切って故障。中学まで野球部。強肩大型捕手として「リアル版ドカベン」の異名を取った。容姿が格闘漫画「グラップラー刃牙」の花山薫似で、人に弱みを見せることを嫌い、笑顔を見せない

(2)豪快な食欲 学生時代は「丸亀製麺」でメニューにない釜揚げうどん2キロを注文。中華料理店では最初に「ラーメンとラーメン」がお決まりで、同時に2杯食べる。並盛りカレーは10秒で完食

(3)ストイックな減量 体重120キロ後半だった高校時代に減量に挑戦。電車通学を自転車に変えて、片道40分の距離を毎日往復。26インチのママチャリが悲鳴を上げてタイヤがパンクし、車輪を支えるスポークも折れ、かついで帰宅。何度もパンクするため1週間で断念。食事制限により半年で15キロ減量に成功した

◆生活

きちょうめんな性格で毎朝、練習前に部屋の掃除をする。クレジットカード主義で財布に小銭入れがない。1日7食の7000キロカロリーを摂取。睡眠時間は10時間

◆美意識

ファッションセンスが高い。髪形はおしゃれパーマではなく天然パーマ。元日本代表の浅原拓真いわく、お尻もきれい

◆趣味

コーヒー店巡り。国内外のお気に入りカフェがあり、常にホットを注文する。マンデリン好き