先月19日に亡くなった元横綱大鵬の納谷幸喜さん(享年72)の孫が11日、東京・有明コロシアムでの「第3回白鵬杯」に参加した。三女美絵子さん(38)の次男で中3の納谷幸林(たかもり)くんは中学生の部で16強。中1の三男幸之介(こうのすけ)くんと、小5の四男幸成(こうせい)くんは初戦敗退した。

 朝は祖父の仏前に座り、3人で勝利を誓っただけにそれぞれ落胆の表情だった。幸林くんは「優勝を目指していたので悔しい。おじいちゃんは生活面でも土俵の面でも尊敬している。高校の3年間で強くなりたい」と4月から名門埼玉栄高に進学する。幸之介くんも「みんなに好かれる力士になりたい」と目標を話した。地元の江東青龍館で稽古している幸成くんは「大鵬になりたい。プロになります」と祖父の後を追う決意を固めていた。