日本相撲協会は27日、大阪市のボディメーカーコロシアムで大相撲夏場所(5月12日初日・両国国技館)の番付編成会議を開いて十両昇進力士を決め、新十両は日大出身の亀井改め希善龍(きぜんりゅう)(27=本名亀井貴司、香川県出身、木瀬)と千代皇(21=本名基王代仁、鹿児島県出身、九重)の2人だった。

 亀井改め希善龍は大阪府吹田市の春場所部屋宿舎で記者会見し「実際に十両になったと聞くとうれしい」と白い歯を見せた。

 東幕下7枚目で臨んだ春場所で7戦全勝優勝し、27歳で十両昇進をつかんだ。入門から5年を振り返り「後輩にも(番付を)追い抜かれて悔しかった」と話した。出身地の香川県善通寺市にちなんだしこ名について、木瀬親方(元幕内肥後ノ海)は「魅力のある力相撲を取ってほしいと、お父さんと考えた」と説明した。

 194センチ、147キロと恵まれた体格。希善龍は「立ち合いはまだ通用しないので、腰を割ってどっしりした相撲を取りたい」と表情を引き締めた。