<都市対抗野球:三菱重工名古屋7-3新日本製鉄広畑>◇2日◇1回戦◇東京ドーム

 三菱重工名古屋(名古屋市)が7-3で新日鉄広畑(姫路市)を破り、初戦を突破した。トヨタ自動車からの補強選手で社会人2年目のドラフト候補、大谷智久投手(23=早大)が7回2死一、二塁のピンチから登板し、1回1/3を無失点に抑えた。

 7回2死一、二塁のピンチを二塁ゴロで切り抜けた大谷は、続く8回も無失点に抑えた。補強選手として、中継ぎの仕事を確実にこなした。早大から社会人に進んで2年目。大学時代は日本ハム宮本と先発2本柱を形成した。「大学の時とは考え方が変わった。体調管理とか意識が高まった」と成長を実感している。

 トヨタ自動車は昨秋の日本選手権で日本一になったが、今大会はまさかの予選敗退を喫した。「悔しくてどうしようかと思ったけど、このチームに入ったらすごくいいチームだった」と溶け込んだ。社会人2年目でドラフト解禁年。「将来的にはプロの思いはあるけど、今はとにかくこの大会で優勝したい。去年はケガがあったし、プロには来年いけたらいいって思ってます」と無欲だった。