巨人などでプレーし、慶大初のプロ野球出身監督となった江藤省三監督(67)が1日、監督としての初練習に臨んだ。あらためて大学日本一を目指すことを宣言し「今はまだ戦力把握の段階だけど、2月からはやりたいね」と冬の猛練習を予告した。

 巨人V9時代に長嶋茂雄氏(73)や王貞治氏(69)を間近に見てきた。「『地獄の多摩川』というくらい練習した」と振り返る。だからこそ慶大の練習が物足りない。「この前も一塁までベースランニングさせたら『3本くらいですか』だって。50本走らせたよ」と苦笑い。後期試験が終了する来年2月からは連日、04年秋以来のリーグ優勝へ猛練習を課す。

 湯本達司主将(3年=野沢北)は「素振りの話でも『王さんが一番大事なのは素振りだと言ってた』と説明してくれます。言葉の重みが違う」と話す。「V9魂」を注入された慶大が見据えるのは、来春の大学日本一の座だ。