近年、中日のドラフトがあまりうまくいっていないのは球団幹部も認めているところ。ふと、耳にした理由の一端が興味深い。

 ある球団関係者が「取ってきた人と、育てる人があまりコミュニケーションを取れていない気がする。昔はスカウトがグラウンドにひょこっと顔を出して、コーチと話をしたりしたものだが、今、その雰囲気はない。お互いをよく知らないから信頼関係を作るのが難しい」と明かした。

 チーム作りにおいては、生え抜きか、外部招請かで議論されることが多いが、人材の組み合わせも重要なのだと気付かされた。優秀とされる人材でもチームにフィットしなければ意味がない。適材適所でなければマイナスに作用することすらある。もちろん、当事者たちの努力なしに融合などあり得ないのだが。

 新体制下では、退団する落合GMに代わって森監督が編成の大部分を任されている。就任直後にさっそく、実績十分の新コーチ4人を外部から招き、1軍担当に配置した。それ以外はコーチもフロントもほとんど昨年までと同じ陣容にした。どのような化学反応が起きるのか、注目していきたい。【中日担当 柏原誠】