阪神にムードメーカーが帰ってきた。ドリスだ。16日に練習に合流すると、朝の全体ミーティングで早速「オッス」とあいさつ。選手たちを笑いの渦に包んでいた。また同じドミニカ共和国出身のマテオと新助っ人のメンデスとも早速交流。3人が高らかに笑う声が、宜野座ドーム内に良く響いている。

 また、ドリスと会話する際の掛け合いも健在。「頑張れよ」と問いかけると、「オマエモナ」と返してくるところも変わっていない。そんな明るい性格に、球団関係者も「ドリスがいるとやっぱり明るくなるし違うな」と、笑顔で話していたのが印象的だった。

 もちろん野球の面でもチームにとって大きな戦力だ。昨年は34試合で防御率2・12。マテオが不在の時は抑えも務めた。155キロを超える直球とフォークで、ピンチらしいピンチも作ることなく抑え込んでいた。実績はあるだけに、手術した右肘の状態が万全なら楽しみな存在だ。

 現在はテスト生の身だが、再契約で基本合意はしており、今後問題がなければ正式契約を交わす見込み。ドリス、マテオ、メンデス。「DMM」の試合での共演に期待が膨らむ。【阪神担当 梶本長之】