来春センバツの21世紀枠候補9校が発表された。候補9校の中から、東日本(北海道、東北、関東、北信越、東海)と西日本(近畿、中国、四国、九州)から1校ずつ、地域を限定せず1校の計3校を選ぶ。選考委員会は来年1月29日に行われる。

- 小豆島の21世紀枠候補校入りを伝える日刊スポーツ
北海道
札幌清田
札幌市清田区にある市立校。今秋北海道大会4強。春夏通じて甲子園出場なし。毎年国公立大へ60~70人が合格する進学校で文武両道を実践。海外ボランティアに参加するなど国際交流が盛ん。野球部員の中にも参加者がいる。34人の部員は全員が自宅通学。エース実松雄貴(2年)は予選から全7試合を1人で投げ抜いた。「笑顔で全力疾走」が部のモットー
東北
釜石(岩手)
釜石南時代の96年春に出場も初戦敗退。今秋は県大会で準優勝し東北大会進出も初戦敗退した。08年に釜石北と釜石南が統合して開校。文武両道の県立進学校でスーパーサイエンスハイスクール指定。釜石市は東日本大震災で甚大な被害を受け死者991人、行方不明者152人。野球部も自宅の全半壊が9人、親族の行方が分からない部員が3人在籍し現在も仮設住宅での生活を余儀なくされている者も。その中で好成績を収め復興の希望となっている。部員数は24人。主な卒業生に歌手の大瀧詠一(故人)
関東
上尾(埼玉)
上尾市にある県立校で58年創立。今秋県大会8強。部員62人。甲子園は春夏合わせ7度出場し75年夏に今投手で4強。OBにロッテ、西武で活躍した山崎裕之内野手、楽天仁村徹コーチ、桐生第一・福田治男監督、浦和学院・森士監督ら。グラウンドを他部と共用。普通科と商業科を併設する高校として部員が進学学習に偏ることなく商業分野の資格取得(簿記1級や情報処理1級)にも積極的に挑戦していることなどが評価された
北信越
長野
1899年創立の県立校。甲子園は春夏合わせ4度出場(すべて初戦敗退)。今夏県大会8強、今秋は4強など近年好成績を収めながら甲子園にあと一歩届かず。部員数23人。文武両道の伝統校で昨年度は1年間浪人したものの、4人の野球部員が東大を受験し全員合格。うち1人は野球部に入り1年生ながら今秋のリーグ戦に登板し現役部員の大きな励みに。卒業生に北村晴男弁護士(野球部OB)、猪瀬直樹・元東京都知事ら
東海
宇治山田(三重)
伊勢市にある県立進学校。1899年旧制三重四中として創立。今秋県大会8強。最速140キロ右腕の石川とスライダーが武器の左腕・小原の2投手を擁し強豪校に善戦した。部員数は34人。文武両道で下校時間が19時と決められており、限られた時間の中で創意工夫した練習を実施。甲子園は山田中時代の1915年第1回大会に1度出場(初戦で秋田中に1-9で敗れる)。101年ぶりの甲子園を目指す。OBにソフトバンク倉野信次投手コーチ
近畿
長田(兵庫)
1921年、兵庫県立第三神戸中として創立の進学校。所在地は神戸市長田区。今秋県大会8強。部員37人。春夏通じて甲子園出場なし。定時制・通信制高校との併設によるグラウンドの使用制限のハンディを克服。また阪神・淡路大震災から20年が経過。最も被害の大きかった地域で、地域防災の強化と地域貢献に寄与する人材育成に努め文武両道を達成している点などが評価された。主な卒業生にダイエー創業者の故中内功氏、映画評論家の故淀川長治氏、ロンドン五輪マラソン代表の山本亮ら
中国
出雲(島根)
1920年創立の県立進学校でスーパーサイエンスハイスクール及びスーパーグローバルハイスクール指定(両方で指定は全国で24校)。今秋県大会3位で中国大会進出し8強入りした。春夏通じて甲子園出場なし。部員28人全員が一般受験で入学し出雲市内の自宅から通学。文武両道で、限られた練習時間、グラウンドは他部と共用という制約の中で他校の模範となっている点などが評価された。卒業生に元衆議院議員の岩国哲人氏、オペラ歌手の錦織健氏、前島根県知事の澄田信義氏ら
四国
小豆島(香川)
1920年小豆島高等女学校として創立。春夏通じて甲子園出場なし。小説「二十四の瞳」で有名な小豆島に学校があり、過疎と少子化のなかで困難を克服し地域に密着した活動を実践。今秋県大会で明治神宮大会優勝の高松商を破って初優勝。2017年春に土庄との統合を控える中、離島のハンディを乗り越え、島民に夢と感動を与えたことが評価された。男子部員17人全員が島内出身で、学級委員が4人、生徒会役員が1人と校内で中心的役割を担い他生徒の模範に。また地域のボランティア活動にも積極的に参加(清掃や祭りの準備や運営協力など)している点などが評価。OBに元中日の村上義則投手、元近鉄の鳥坂九十九投手ら
九州
八重山(沖縄)
石垣市にある県立校で1942年創立。春夏通じて甲子園出場なし。沖縄本島から400キロ離れた離島のハンディを克服し、今秋県大会優勝、九州大会でも1勝し8強入りした。7年前から本島への移動手段は航空機のみとなり移動の費用負担が増し、春夏秋の県大会などに参加するためには1人約30万円が必要に。このため年末年始はガソリンスタンドやホームセンターなどでアルバイトし保護者の負担を減らそうと努力。部員34人。主なOBに、亜大野球部で今秋リーグ戦、明治神宮大会優勝に貢献した花城直投手(4年)、自転車ロードレース選手の新城幸也ら
21世紀枠都府県推薦46校
【青森=青森北(県)】 県4強
【岩手=釜石(県)】 県準優勝、東北大会初戦敗退
【秋田=秋田(県)】 県優勝、東北大会初戦敗退
【山形=新庄北(県)】 県4強
【宮城=石巻(県)】 県8強
【福島=小高工(県)】 県8強
【茨城=日立一(県)】 県4強
【栃木=青藍泰斗(私)】 県8強
【群馬=伊勢崎清明(県)】 県8強
【埼玉=上尾(県)】 県8強
【千葉=千葉明徳(私)】 県準優勝、関東大会初戦敗退
【東京=東海大高輪台(私)】 都4強
【神奈川=日大高(私)】 県4強
【山梨=甲府城西(県)】 県4強
【長野=長野(県)】 県4強
【新潟=五泉(県)】 県4強
【富山=富山東(県)】 県8強
【石川=門前(県)】 県8強
【福井=美方(県)】 県4強
【静岡=浜松西(県)】 県16強
【愛知=栄徳(私)】 県3位、東海大会初戦敗退
【岐阜=美濃加茂(私)】 県8強
【三重=宇治山田(県)】 県8強
【滋賀=長浜(県)】 県4強
【京都=大谷(私)】 府8強
【大阪=阪南大高(私)】 府3位、近畿大会8強
【兵庫=長田(県)】 県8強
【奈良=平城(県)】 県3位、近畿大会初戦敗退
【和歌山=和歌山東(県)】 県3位
【岡山=倉敷古城池(県)】 県8強
【広島=呉商(県)】 県16強
【鳥取=米子西(県)】 県4強
【島根=出雲(県)】 県3位、中国大会8強
【山口=柳井(県)】 県4強
【香川=小豆島(県)】 県優勝、四国大会初戦敗退
【愛媛=川之石(県)】 県16強
【徳島=生光学園(私)】 県4強
【高知=高知小津(県)】 県8強
【福岡=小倉(県)】 県準優勝、九州大会初戦敗退
【佐賀=唐津南(県)】 県4強
【長崎=佐世保北(県)】 県8強
【熊本=千原台(市)】 県8強
【大分=臼杵(県)】 県優勝、九州大会8強
【宮崎=都城西(県)】 県4強
【鹿児島=れいめい】 県8強
【沖縄=八重山(県)】 県優勝、九州大会8強
21世紀枠・過去の出場校
| 年 | 出場校 |
|---|---|
| 01 | 安積(福島)※宜野座(沖縄) |
| 02 | ※鵡川(北海道)松江北(島根) |
| 03 | 柏崎(新潟)隠岐(島根) |
| 04 | 一関一(岩手)八幡浜(愛媛) |
| 05 | ※一迫商(宮城)高松(香川) |
| 06 | 真岡工(栃木)金沢桜丘(石川) |
| 07 | 都留(山梨)※都城泉ケ丘(宮崎) |
| 08 | ※安房(千葉)※成章(愛知)※華陵(山口) |
| 09 | ※利府(宮城)彦根東(滋賀)大分上野丘(大分) |
| 10 | 山形中央(山形)※向陽(和歌山)川島(徳島) |
| 11 | 大館鳳鳴(秋田)佐渡(新潟)※城南(徳島) |
| 12 | 女満別(北海道)石巻工(宮城)洲本(兵庫) |
| 13 | ※遠軽(北海道)いわき海星(福島)益田翔陽(島根) |
| 14 | 小山台(東京)海南(和歌山)大島(鹿児島) |
| 15 | 豊橋工(愛知)桐蔭(和歌山)※松山東(愛媛) |
※は1勝以上挙げた学校、最高成績は宜野座と利府の4強

