<全国高校野球選手権:組み合わせ抽選会>◇5日◇グランキューブ大阪
初出場の常葉学園橘(静岡)は大会2日目(9日、午前11時~)第2試合で、旭川大高(北北海道)と対戦することが決まった。多数の観衆が予想される日曜日の試合。抽選に先立ち、甲子園で快活に初練習を行ったエース庄司隼人(3年)は、注目を糧に「150キロ宣言」を出し、強豪と当たる3回戦まで必勝を誓った。
常葉橘の夏は、大観衆の注視で幕を開ける。11番目に登場した小泉泰樹主将(3年)が、静岡大会と同じ左手で引き当てたのは2日目第2試合。そこには既に旭川大高がいた。だが、それより引きつけられたのが「日曜日」だった。観客が多く、テレビ中継でも注目を浴びる日時。小泉主将は「お客さんがたくさんいた方がいい」と歓迎し、庄司も「うわぁ、うれしい」と思い切り相好を崩した。
注目はあればあるほど、エースの力になる。初めての甲子園練習後、庄司は報道陣の前で何度も、センバツ準V左腕の花巻東・菊池雄星投手の名前を出した。「そこを超さないといけない。注目されている菊池選手に負けずにどんどん勝ち上がって、注目される選手になりたい」。マウンドに立った時、土の感触を確かめた。投げおろした後の軌道も体感した。そして言った。「150キロが出そうです」。最速を生む予感は、大観衆の後押しを想像して、さらに現実に近づいた。
旭川大高は予選7試合を1人で投げ抜き、60回88奪三振の左腕柿田竜吾投手(3年)が中心のチーム。黒沢学監督(32)は「投手返しを中心に、振りまけないようにしたい」と気を引き締めた。合言葉は「一戦必勝」。その上で庄司は「2試合は絶対勝ちたい」と言った。3回戦に行けばプロ注目の好投手率いる明豊(大分)西条(愛媛)と当たる可能性がある。「いい投手と絶対に当たりたい」。闘志にさらに火が付いた。
全国の舞台で常葉学園といえば「菊川」が有名。それだけに「橘という新しい風を持ってきた。菊川とは違う風を吹かせたい」。庄司の目に、力がこもった。【今村健人】

