巨人高橋由伸外野手(40)が代打押し出し四球を選んで阪神を破り、ファイナルステージ進出へ王手をかけた。巨人はポストシーズン2年ぶりの勝利。昨年はレギュラーシーズン1位でファイナルステージに出場したが、阪神に4連敗していた。

 巨人マイルズ・マイコラス投手(27)と阪神藤浪晋太郎投手(21)の、両先発の投げ合いとなった。藤浪が2回1死一、二塁のピンチをしのげば、マイコラスも3回2死一、二塁の場面で今成を打ち取り得点を与えない。

 両軍無得点の均衡を破ったのは、マイコラスだった。5回1死二塁で藤浪の投じた高めの直球を捉えセンターオーバーに運ぶ適時二塁打で先制。マイコラスは二塁上で激しく手をたたいて喜んだ。巨人は6回にも、亀井のタイムリーでリードを2点に広げた。

 阪神も7回に反撃。マイコラスから福留とマートンが連打で好機を作り、1死二、三塁で梅野が中前へしぶとく運び、1点を返した。なおも1死一、三塁で、ここまで7回2失点の藤浪に代打西岡を起用。中犠飛を放ち同点に追いついた。そのまま両チーム譲らず、試合は延長戦へ。10回1死満塁で代打高橋由が登場。フルカウントから押し出しの四球を選んで勝負を決めた。

 9回から2イニングを投げた沢村拓一投手(27)が勝利投手になった。

 14年まで、3試合制のプレーオフ、CSでは第1戦に勝利して王手をかけた19チームのうち、17チームがステージを突破。突破確率は89%と高い。