ソフトバンクの李大浩内野手(33)が10月31日、来季もホークスでプレーする意思を表明した。前日30日に母国韓国メディアが「退団してメジャー挑戦する意向である」ことを報じ、この日国内でも同様に一部報道された。帰国する前に荷物整理のためヤフオクドームを訪れた主砲は「誰からも質問されてないし、話したこともない。驚いている」と報道を否定。さらに「来季ももちろん、ソフトバンクでプレーするつもり。日本でやるならもちろん、ホークスだ」と口にした。

 13年にオリックスからソフトバンクにFA移籍した際の契約は、2年プラス1年延長のオプション付き。そのオプション契約が来季にあたるが「選択権はこちらにあるが、現状ではホークスでやりたいと思っている」と言い切った。

 ただ、メジャーへの強い夢を持っていることは確かで「日本にくる時もメジャー挑戦の気持ちはあったが、日本の球団の方が条件が良かったので日本にきた」と説明。3日、韓国ソウルで帰国会見に出席する予定だが、2日にも代理人と会う予定で「会って話してどうなるかは分からない」と最終結論の明言は避けた。

 球団側も韓国メディアなどの報道を受け、三笠球団統括本部副本部長は「今のところ何も申し上げられない」とした上で「活躍してくれた選手ですから」。今後、李大浩サイドに残留要請する方向だ。14年は4番として日本一に貢献し、今季は日本シリーズでMVPに輝いた大砲。3連覇を狙うソフトバンクにとって欠かせない男は「基本はホークス残留」の意向を示し、空路帰国した。