東北学院大は3-1で東北工大に先勝した。今春入学の1年生ルーキー渡辺翔太捕手(北海)がリーグ初安打初打点を含む2安打2得点と活躍し、リード面でも勝利に貢献した。

 開幕戦からリーグデビュー5戦目。渡辺翔の湿っていたバットが通算17打席目で火を噴いた。この日初打席の3回表、初球を中前にはじき返してチーム初安打。2死三塁から2番佐藤航(4年=大湊)の左前打で先制ホームを踏んだ。さらに7回表には左前打から、やはり佐藤航の中前適時打で生還。いずれの回も先頭打者として先制と決勝点に絡んだ渡辺翔は「ちょっとほっとしました」と笑顔で話した。

 チーム内では、通算14年目の菅井徳雄監督(59)が「歴代でもないのでは」という春開幕からの先発1年生捕手。リード面でも3年生エース鈴木遼太郎(石巻西)の12奪三振、1失点完投を演出。5回まで打者3人ずつの完全ペースで盛り上げた。菅井監督は「経験を重ねて、いざという時の配球を覚えてほしい」と期待している。扇の要・渡辺翔は「キャッチャーだけなく打撃でも貢献したい」と攻守の要を目指す。【佐々木雄高】