プロ2度目の完投勝利は、格別だった。日本ハム有原はソフトバンクの粘りに屈しなかった。最終9回。無死一、二塁のピンチを招いたが、後続を冷静に断った。柔らかな笑顔で、頼もしく援護してくれたチームメートとハイタッチを繰り返した。「いつも簡単に終わらないので。でも、失点をしなかったので良かった。ソフトバンクに勝ちたいと思っていた」。宿敵相手の白星に、白い歯がこぼれた。
日本デビュー14連勝中だったバンデンハークにも初めて投げ勝った。「自分の投球をすれば勝ちにつながると思っていた」。投げ合うのは昨季から3戦目。過去2戦は内容で上回っても、お互いに勝ち負けはつかなかった。“三度目の正直”で、相手の連勝記録も止めた。
北九州の思い出は、明るいものに塗り替えられた。高校3年だった10年。広陵(広島)のエースとして、九州国際大付と練習試合を行ったが、結果は「快投は、していないです」。6年後、プロ野球選手として好投。開幕から無傷の5連勝を決め、勝ち星と防御率(1・31)の投手2冠に立ち、最高の場所に変えた。「これからも、どんどん勝っていきたい」。2年目のジンクスを感じさせない、昨季の新人王は止まる気配がない。【木下大輔】



