阪神のドラフト1位高山が、復活の気配を漂わせた。1番左翼で3試合ぶりにスタメン復帰し、一時は勝ち越しの2点適時打など2安打を放った。2回。同点に追いつき、なおも2死二、三塁。中日先発佐藤の内角140キロ直球を振り切り、二塁手の頭上を越した。
「最近チームに迷惑をかけている中でもこうして1番で使ってもらいましたし、その監督の期待に応えたいという思いだけでした」
開幕戦でスタメン入り。その後も活躍を続けてきたが、4月下旬から調子を崩し、4月26日から試合前までの15試合で48打数6安打、打率1割2分5厘と低迷した。打開のため、試合前練習の打撃練習から試行錯誤を繰り返す日々を送っていた。トップの位置でグリップを上下に動かしながらタイミングを計る日もあれば、バットを肩に当ててリズムを取る日もあった。この日は原点に立ち返り、今まで通りトップでグリップを動かさずにスイングする形に戻した。快打が飛び出し、一塁上で小さく拳を握った。
高山のお目覚めもむなしく、チームは逆転負けを喫した。9回1死満塁の守備では、代打藤井の浅い飛球をダイビングキャッチ。懸命に本塁に送球したが、決勝点を許した。「なんとかという気持ちだけです。(好プレーでも)点数が入ってるんですから」と悔やんだ。その裏の攻撃では、先頭で遊撃前へゴロを打つと、一塁にヘッドスライディング。アウトとなったが気迫をみせた。【梶本長之】



