阪神が今季交流戦初の本拠地ゲームで大敗した。「日本生命セ・パ交流戦」の西武戦。抜群の安定感を誇っていた先発岩貞祐太投手(24)が、強力西武打線につかまり、6回途中9安打9失点でKOされた。岩貞の9失点は自身ワースト。投手陣の12失点は今季最多失点だった。勝率5割に逆戻り。この悔しさをバネにやり返すしかない。

 甲子園が静まり返った。3回。先発の左腕岩貞が2アウトから突如、乱れた。1番秋山に四球を与えると、金子侑には直球をレフト前にはじかれる。続く栗山に四球を与えて2死満塁。最悪の状況で迎えた4番メヒアに高めストレートをバックスクリーン左に運ばれた。まさかの満塁弾…。岩貞も珍しくガックリと両膝に手をついて悔しがった。

 「ボールがいっていない感じがあった。その中でどう抑えるか。(3回は)4番相手にあの失投はいけなかった」

 岩貞にとって21イニングぶりの失点だった。前回登板した5月27日巨人戦(東京ドーム)では3安打無失点でプロ初完投初完封。防御率は0・88まで下がった。それがこの日はまるで別人。5回も四球からピンチが広がって失点。6回には長短打を4本。秋山に右翼線へ2点適時二塁打を浴びたところでベンチからタオルが投げ込まれた。5回2/3、9安打9失点で3敗目。防御率は2・01まで悪化し、リーグ2位から4位に後退してしまった。

 確かに際どい判定が目立った。金本監督も「秋山のあれよね。最高の球をボールと言われた。俺はストライクに見えた。あそこがポイントだね」。3回2死から秋山に与えた四球の場面を振り返り、先発左腕をかばった。岩貞は多くを語らなかったが「そこは苦しいところがあった」と表情をゆがめた。

 獅子の勢いをリリーフ陣も止めることは出来ない。岩貞の後を受けた島本、秋山の若手投手もつるべ打ち。8回には3番手秋山がメヒアに2ランを被弾。この日2本目となる本塁打をバックスクリーンにたたき込まれた。12日ぶりの甲子園ゲームは、3投手で15安打を浴びて今季ワーストの12失点。スコアボードに残った数字を発奮材料として、今日の2戦目でやり返すしかない。【桝井聡】

 ▼阪神の12失点、15被安打はいずれも今季ワースト。岩貞の9失点はプロ入り後自身最多失点。阪神の投手では、14年6月29日中日戦(甲子園)で先発能見が9失点して以来。また、岩貞がメヒアに喫した満塁本塁打は、チームでは15年6月2日ロッテ戦(甲子園)で呉昇桓が角中に打たれて以来。西武との交流戦では、15年5月30日(西武プリンスドーム)でも中村に満塁を含む2本塁打を許しており、2年連続で屈辱を味わった。