中日ドラフト1位小笠原慎之介投手(18)が高卒新人で一番乗りのプロ初勝利を挙げた。

 1回に坂本に先制2ラン、2回にも1点を失った。立ち上がりは苦しんだが、3回無死二塁から3番坂本を外角直球、阿部を外角スライダー、村田をクロスファイアで3者連続見逃し三振。それ以降は巨人打線を封じ7回3失点。プロ最多の10奪三振、127球を投げ抜いた。

 直後の8回の攻撃で、1死二、三塁から代打攻勢。まずは藤井が中堅への犠飛、小笠原の代打野本が中前へ適時打。1点差とし2死二、三塁でエルナンデスの左前への2点適時打で逆転。18歳左腕の初白星につながった。「うれしいです。周りから見たら(初勝利まで)長く感じたと思いますが、毎試合毎試合成長できたので短く感じた」と喜びをかみしめた。

 9回を投げた守護神田島から手渡されたウイニングボールは「部屋に飾ります」と即答。湘南クラブボーイズで中学3年のジャイアンツカップを制した東京ドームでプロ初のお立ち台にも立った。