CS先発争いの幕開けじゃ!! 広島薮田和樹投手(24)が12日、明日14日阪神戦(甲子園)先発のため、ナゴヤドームで調整を行った。先発転向後、2試合連続無失点で連勝中。一方でCSファイナルステージの先発はジョンソン、野村、黒田が当確ながら第4戦以降は空席状態。薮田は岡田明丈投手(22)福井優也投手(28)らとその座を争う構図となる。

 静かなナゴヤドームで、薮田は真剣な表情で調整を続けた。ともに汗を流したジョンソンはリラックスムードだが、先発生き残りがかかる右腕は緊張感を維持している。

 「今までと変わらず、自分のできることをやるだけ。結果は後からついてくる。目の前の試合に向け、初心に立ち返ってやっていきたい」

 優勝を決めた広島に、新たな戦いが幕を開ける。10月12日に始まるCSファイナルステージの先発には、リーグ最多14勝で並ぶジョンソン、野村の2投手に、ベテラン黒田は確定している。畝投手コーチは「4人目以降は薮田や岡田、福井を試しながら決めていきたい」と話す。シーズンの残り11試合で、CSのマウンドをかけた争いが繰り広げられる。

 まずは薮田がアピールのマウンドに上がる。中継ぎで好投を続け、8月31日DeNA戦では首痛の福井に代わり緊急先発。6回2安打無失点で先発の座を奪い取った。前回の9月7日中日戦も6回無失点と安定している。「今は1軍でチャンスをもらえていることがうれしい。何とかこれを自分のものにして、来季につなげられるように結果を残したい」。謙虚な言葉にも、強い覚悟がにじむ。

 週末には、再昇格後、中継ぎで3試合5回無失点の岡田も先発する見込み。前日11日は福井が首痛から実戦復帰。紅白戦に登板し、3回で8安打5失点も「痛みはない。真っすぐも走っていた」と再出発への第1歩を踏み出した。週末のウエスタン・リーグ阪神3連戦のどこかで先発し、1軍での登板機会をうかがう。

 緒方監督は「CSの戦いはもう始まっている」と25年ぶり優勝から早くも次の目標に切り替えた。この日も梵、赤松、堂林の出場選手登録を抹消。メンバー入れ替えを進めた。チーム内での高いレベルでの競争が、CS突破への起爆剤となる。【前原淳】