今季限りの引退を表明した阪神福原忍投手(39)が最後のマウンドに上がった。8回から金本知憲監督(48)が待ち受けるマウンドに上がると、巨人立岡を左飛に打ち取った。3球オール直球のラスト登板にスタンドからは福原コールが起こった。試合後には引退セレモニーが行われて涙を浮かべてスピーチ。最後は場内を1周してチームメートから胴上げされた。

 <スピーチ全文>

 このようなすばらしいセレモニーをしていただき、球団関係者のみなさん、阪神園芸の皆様、チームメート、そしてファンの皆様、本当にありがとうございます。

 また、このセレモニーに残っていただいたジャイアンツの皆様、ジャイアンツファンの皆様、本当にありがとうございます。

 僕がプロの第1球を投げたのは東京ドームの巨人戦でした。そして今日、この甲子園の伝統の一戦で最後の1球を投げることができ、本当に幸せです。18年間、ユニホームを着ることができたのも、今日甲子園に来てくれた両親、兄貴、高校、大学の監督、そして辛いときも支えてくれた家族。野球をさせていただいたたくさんの方のおかげだと感謝しています。

 この伝統の一戦がいつまでも、伝統の一戦と呼ばれるよう、ジャイアンツファンの皆様、いつもすばらしい応援をしていただいたタイガースファンの皆様、これからもたくさんの応援をよろしくお願いします。

 伝統のあるタイガースのユニホームを着れたことを僕の誇りと思い引退のあいさつと代えさせていただきます。18年間、本当にありがとうございました。