日本ハム大谷が3点リードの9回に登板し、自身の持つプロ野球最速を更新する165キロを連発して3者凡退に抑えた。栗山英樹監督のコメント。

 大谷について「珍しく、こっちを見ていた」。“僕、いけますよ”“チームのために勝ちましょうよ”…。そう訴えかけていると確信。「その思いを止めてしまう方が最悪」と、9回のマウンドへ送り出した。

 当初は中4日で、第6戦での中継ぎ起用を検討していたが、1日前倒しで投入した。「2度とこれは起こらない。こういう使い方はしない」。

 就任5年目で、4年ぶり2度目の日本シリーズ切符をつかんだ。「監督やっていてベストゲームかもしれない」。

 今CSでは5戦で2本塁打5打点の中田について「勝った試合、負けた試合あったけど4番の存在感。大事なところで、中田翔で、今日も決めてくれた」。

 試合終了直後の勝利監督インタビューは以下の通り。

 「しんどかったです。きょうの試合は本当にファイターズらしいというか、先に4点取られても誰も諦めずに、一気にまくって。みなさん感動したと思いますけど、僕が一番感動しました。本当に今年は1年間選手たちがよく頑張ってくれて、嫌な思いもさせましたけど、ひとつ山を越えて、乗り越えることが出来れば少しは許してもらえると思う。日本シリーズのことしか考えていないので。(9回に大谷を登板させた)勝ってくれという思いでした。たまたま3人で終わりましたけど、いろんな意味で心配していた。みなさんがああいういいピッチングをさせてくれたと思います。選手も含めて、(武田)勝と優勝すると約束している。みんなでやりたいという風に思う。今年は北海道は台風も含めて、今も苦しんでらっしゃる人がいる。少しでも力になれるよう、めいっぱいやります。勝ちます」と話した。