コボスタ宮城で秋季練習を行う楽天が18日、17年の1軍コーチングスタッフとともに再始動した。

 新任の杉本正投手コーチ(57)をはじめ、立石充男内野守備走塁コーチ(58)、米村理外野守備走塁コーチ(57)の3人が1軍・2軍巡回コーチを務める新体制に、梨田昌孝監督(63)は「1軍と2軍を行ったり来たりになるが、連携をより強めていきたい」と展望を語った。

 新布陣には、弱点を克服する意図も込められている。2軍から1軍に昇格した森山周外野守備走塁コーチ(35)には、今季の大きな課題だった機動力の強化が託される。「走塁は特に頑張ってもらいたい。森山コーチはまだ若いし動ける。真喜志コーチと協力し、バントや守備などを強めてもらいたい」と、梨田監督はレベルアップを望む。

 杉本コーチには、左腕育成に力を注いでもらう。今季、シーズン通して機能した投手は先発の塩見、救援陣では金刃、松井裕のみ。梨田監督は「与田コーチと森山コーチは右投手ですから。左には左にしかわからない感覚などがあると思う。若い左投手を育ててほしいし、先発も含めて全体的に見てもらう」と期待を込めた。