巨人が意中の即戦力投手を大学BIG3に絞り、明日20日のドラフト会議当日まで悩み抜く。18日、東京・大手町の球団事務所でスカウト会議を開き、1位候補を大学生投手の目玉である創価大・田中正義、桜美林大・佐々木千隼、明大・柳裕也(いずれも4年)の3人に据えた模様。甲乙つけがたい逸材で、他球団の動向も探りながら最終決断を下す。
ドラフト会議2日前になっても恋人が目移りする。約2週間前のスカウト会議では作新学院の今井ら高校生3人を含む6投手を1位候補に掲げていたが、この日は半分の3人に絞り、すべて大学生が占めた。山下スカウト部長は「名前は言えないけど大学生。即戦力を重視した」と発言。大学BIG3に位置づけられる創価大・田中、桜美林大・佐々木、明大・柳が意中であることは濃厚だ。
どの素材も美しく見える。最速157キロ右腕の田中は今春の右肩故障を差し引いても評価は高い。15日の秋季リーグ、流通経大戦も今季初完投の投球ぶりを確認。同部長は「まだ力を入れたり入れなかったりだけど、強の時は本当にいい速球が行く」と評す。クイックなど課題はあるが、投手としての排気量は別格だ。佐々木も投手として総合力が高く、柳は今秋のパフォーマンスで特に評価を上げた。同部長は「3人とも2ケタ勝つ力がある」とローテの軸と同格としている。だから本命を決めがたい。
この日は1位から3位までシミュレーションし、4位以下を想定する今日19日のスカウト会議を経て、20日のドラフト会議で本番を迎える。同部長は「当日に高橋監督にもビデオを見てもらい、みんなで意見を交換して決める」と話した。ロッテ以外は1位指名を公言していない異例のドラフト。巨人も能力が高すぎて決められない。堤GMは15日の佐々木視察後に「今年は強い球を投げる投手がほしいと思っている」とポイントを挙げていた。最後まで悩み、ポイントに沿って本命を選ぶ。【広重竜太郎】



