ソフトバンクのロベルト・スアレス投手(25)が23日、福岡空港から成田空港経由で休暇先のメキシコに向かった。来日1年目はセットアッパーとして活躍。58試合に登板し、2勝1セーブ、26ホールドを挙げた。日本ハムとのCSファイナルステージ第3戦では自己最速となる161キロを記録。来季の飛躍を予感させる投球を見せた。「オフにしっかり取り組んで、それ以上のスピードを出したい」。来季の残留は確実。日本ハム大谷が記録した165キロの日本最速への挑戦も視界が入る。

 現役メジャーリーガーとの合同トレーニングも検討している。2歳年上の兄アルバートは今季、ジャイアンツでメジャー初勝利を含む3勝を挙げた。「たぶん、アニキとアメリカでやることになる。専属トレーナーをつけるか分からないが、フィジカルを鍛えてもらえる人を探すよ」。故郷ベネズエラでのんびり過ごすことは頭にない。「課題はたくさんある。もう1度、自分の投球フォームをビデオで見ながら、修正していく」。昨年にメキシカンリーグで初めてプロ契約を結んだばかり。伸びしろはたっぷりとある。【田口真一郎】