広島新井貴浩内野手(39)が盟友黒田の現役引退に感無量だ。

 この日は2点を追う4回2死二、三塁で代打起用されたが、鍵谷の高め速球に空を切った。敗戦後の表彰式では黒田と肩を並べて整列。ロッカーへの引き揚げ際には「もう1試合やりたかったけど、こればかりは…」と一瞬、声を詰まらせた。

 その直後には「札幌ドームでの投球は目に焼きついているし、心に焼きついている。あの姿は一生、忘れることはない。優勝させてもらったし、黒田さんと最後、一緒にやらせてもらった。夢のようなシーズンでした」と感謝した。

 阪神から、広島復帰2年目は低迷期をともに支えた黒田と完全燃焼。野球人生に深く刻まれるシーズンになった。