西武岸孝之投手(31)が今日2日、昨年取得した海外FA権の行使を表明する。プロ入りから10年間在籍した西武への愛情と恩義を強く持つ一方で、プロ野球選手として、他球団の評価を知りたい思いが強まり、決断したとみられる。海外移籍の意向はなく、残留も選択肢とし、他球団からのオファーを待つ。

 西武はすでに宣言残留を容認する考えを示している。複数回の話し合いの中で条件の見直しも行い、最大4年の複数年契約を提示している模様。今後の条件見直しは行わない方針だが鈴木球団本部長は「もし宣言しても待ちたい」と話しており、引き留めに努める。

 完投能力の高い岸のFA権行使で、右腕の地元宮城が本拠の楽天など、複数球団が獲得に乗り出すことが濃厚。決断が注目される。