海外メディアも過熱してきた。侍ジャパンの主力として第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での活躍が期待され、来オフにはポスティングシステムを利用してメジャー移籍の可能性もある日本ハム大谷翔平投手(22)のもとに、海外の複数メディアから取材依頼が殺到している。球団関係者は「カナダのテレビ局など、3、4件は話を聞かせて欲しいと依頼が来ています」と明かした。

 来オフ以降のメジャー移籍が球団から容認され、現在米国で行われているウインターミーティングでも、話題を独占している大谷。“注目の人”を、海外のメディアが放っておくはずがない。来春にはWBCが控えていることもあり、米国、カナダなどのテレビ、新聞が、取材申請を申し込んできているという。来週にはハワイへの優勝旅行も予定されており、時間的な制約もあって、すべての取材を受けることはできないが、日本球界のひとりの選手に対して複数の海外メディアが注目していること事態、異例のことだ。

 今年2月に行われた米アリゾナキャンプ中も、「MLB・com」や地元紙のインタビューに応じた大谷だが、来年2月の同キャンプには、さらに多くの海外メディアが詰めかけることも想定される。動向が世界から注目されている大谷は7日、2軍施設の千葉・鎌ケ谷で、ネットスローやマシン打撃などをこなした。周囲の騒がしさをよそに来季、そしてその先へ向けて、着々と準備を進めている。【本間翼】