野球の国・地域別対抗戦、第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表コーチに、中日で監督を務めた山田久志氏(60)と前西武監督の伊東勤氏(46)が就任を要請されていることが3日、明らかになった。両氏とも就任には前向きとみられ、12日に全スタッフが発表される予定。

 山田氏は現役時代に通算284勝を挙げ、投手コーチとしての実績も抜群。伊東氏は捕手で西武の黄金期を支え、監督でも日本一に輝いた。それぞれ専門の投手、バッテリー部門を任されるもよう。さらに戦術面の手腕に定評がある前中日コーチの高代延博氏(54)や現役の巨人コーチを含む数名がコーチ陣に加わる見通しになった。

 星野仙一監督が指揮を執った北京五輪で日本代表はメダルなしの惨敗。その一因としてコーチ陣の人選が批判を受けたため、顔触れが注目されていた。今回の人選は加藤良三コミッショナーがWBCの原辰徳監督に一任していた。