<練習試合:阪神6-2韓国ハンファ>◇14日◇高知・安芸

 阪神の11年目玉置隆投手(28)が驚異の奪三振ショーを披露した。7回から登板し、1軍半のメンバーをそろえたハンファ打線を相手にいきなり6者連続三振。

 9回は先頭打者を二飛に打ち取り、残り2人はまたしても三振に仕留めた。打者9人に対して8奪三振をマーク。試合直前に久保2軍チーフ投手コーチの助言でプレートを踏む位置を変更していた。

 これまでは三塁側を踏んでいたのが、投げるボールの特長を生かして一塁側へ変更。早速効果が出た。玉置は「ここ最近調子が良くなかった。何かを変えたいと思って、思い切ってやった。武器のチェンジアップを有効に投げられて、スライダーもいいところに決まってくれた」と決め球に手応えを感じた。久保コーチは「すごいよね。(71年オールスターで9者連続三振をマークした)江夏さんに並ぶかと思ったよ。大幅に(プレートの立ち位置を)変えてみて大成功」と玉置の急変ぶりを喜んだ。