<中日2-1横浜>◇1日◇ナゴヤドーム

 中日岩瀬が苦しみながら10セーブ目を挙げた。1点リードの9回に登場。代打大西、途中出場の新沼に安打を浴びるなど2死二、三塁のピンチを作り、仁志を敬遠して満塁。何とか石井を遊ゴロに打ち取り、無失点で終わらせた。

 「結果がすべてですから、勝てばいいです。ただ、憲伸に勝ちがついてよかったです」。

 何としても勝ちたかった。この日は川上が7回無失点でリリーフにつないでいた。勝てない苦しさ、抑えてあたりまえのプレッシャー…。本当の意味で理解できる数少ない親友なだけに、何が何でも無失点で切り抜ける必要があった。

 これで、セ・リーグトップ11セーブの阪神藤川に「あと1」と迫った。リーグを代表するクローザーとして常に比較されてきた。昨年は43セーブを記録しながら、3セーブ差でタイトルを譲った経緯もある。これまで「それは気にしていない」と話してきたが、勝るとも劣らない存在感を見せつけた。