<広島3-11オリックス>◇7日◇広島
高橋、3発に沈む-。広島はオリックスに悔しい連敗。頼みの高橋が3回までに3本塁打を浴び、まさかの4回7失点KOとなった。小窪がプロ初本塁打を放つなど明るい材料もあったが、深刻なのは投手陣…なんと2試合で23失点だ。好調だった交流戦だけに、ここが踏ん張りどころだ。
マウンド上の高橋が首をひねった。2回だ。初回を難なく3人で片付け、快投を予感させた直後だった。先頭ローズに対するカウント1-2からの4球目。145キロの直球は外角に構えた倉のミットより内側に入った。わずかに甘い。それを右中間スタンドまで運ばれた。まだ1点。気落ちする必要はない。1死後、浜中を追い込んだ。2-1から投じた143キロは浜中の内角を厳しく突くはずだった。しかし、また内寄りに入り、今度は左翼席へ運ばれた。
左のローズの外角、右の浜中の内角。そしていずれもストレート。同じようなコースだった。この微妙な制球のズレが修正できない。2回裏、小窪がプロ1号ソロで反撃を開始。1点差に迫った後の3回、高橋はまた一発を浴びた。2死二塁で打席にはカブレラ。当然警戒し、外した…その高めのボール球を、赤く染まった左翼席へ運ばれた。いつも冷静な高橋がボウ然とした表情をみせた。
もうリズムは戻らなかった。4回は4安打を集中され、KOのタオルが入った。もちろん3被弾は今季初だ。前回登板(5月31日)の楽天戦でも5回8失点。一時はリーグトップだった防御率は3・19となった。試合中に広報を通じて出したコメントは「ノーコメント」だった。
今季の高橋は初登板こそ5失点で負け投手になったが、そこから7試合で6勝を挙げた。開幕投手の大竹が波に乗れない中、ルイスとともに投手陣の柱として大車輪の活躍をみせた。この日は試合を作れなかった責任を背負い、悔しさを押し殺したような表情で、試合後ロッカーに消えた。
これで交流戦は7勝7敗。ブラウン監督は「ケンさんは全体的に制球がよくなかった。コントロールで勝負するタイプだけに厳しかった」。小林投手コーチは「ブルペンは悪くなかったんですが…。2試合連続でマウンドでリズムを作れなかった。反省して次までにしっかり調整してほしい」。高橋自身今季初の連敗。このままズルズルいくわけがない。ベテラン左腕はそれを次の登板で証明してくれるはずだ。【網孝広】




