<阪神4-1オリックス>◇9日◇甲子園
区切りの1勝も岡田監督らしく受け流した。就任5年目で監督通算350勝に到達。「分からん。知らん」。素っ気なく答えたが、瞳の奥は笑っていた。投打の歯車ががっちりかみ合っての快勝。「タイガースらしい、いい形で勝っていると思う」。キャンプから目指してきた理想の野球が身を結んでいる。
ベンチ内の変化に、岡田阪神の強さがにじみ出ている。4回の攻撃では、相手のスキを逃さない走塁が光った。シーズン当初とは違い、今では積極走塁は当然という雰囲気が漂っている。「公式戦の最初は目立っていたけど、今は普通。『ナイス盗塁!』とか誰も言っていない」。勝つために何をすべきか、チーム全体に高い意識が浸透。指揮官もその様子に満足げだ。低迷期に「お家騒動」による監督交代が頻繁だったこともあり、岡田監督は歴代4にランクイン。勝率5割8分6厘は堂々のトップだ。まさに黄金期の恵みを享受しているが、岡田監督に手綱を緩める気配は感じられない。



