ソフトバンク笠井和彦オーナー代行(71)は22日、王貞治監督(68)に続投要請することを明かした。

 福岡ヤフードームでの取締役会に出席後、孫オーナーの「王貞治永久監督」の方針について「それはオーナーも私どもも全然変わっていない。あとは監督の体調です」と話した。5年連続のV逸に加え、11年ぶりのBクラス転落の危機にある状況から、仮に辞意を漏らした場合でも「引き留める?

 そうです。オーナーは結果を気にされてない。勝ったからどう、負けたからどうというのはない」と、成績不問で慰留する方針も示した。ホークス指揮15年目への焦点は体調一点に絞られた。

 06年にがんによる胃の全摘出手術を受けた王監督は、今季を「集大成の年」と位置づけている。笠井代行の発言を伝え聞いた王監督は「そんなことを今(報道陣から)言われても困る。一番大事な時だから」と、クライマックスシリーズ進出の瀬戸際での去就問題に口をつぐんだ。今後はレギュラーシーズン終了後にも都内のソフトバンク本社で行われるオーナー報告の席上、正式に続投要請が行われる見通しだ。