広島が、横浜から戦力外通告を受けた石井琢朗内野手(38)を獲得する方針を固めていることが11日、分かった。今季は新外国人のシーボルが三塁の定位置を守ったが、期待外れ。内野手が手薄な状況で、4度ゴールデングラブ賞に輝いた石井に白羽の矢が立った。若返りを図るチーム方針で横浜を戦力外になったが、攻守のバランスの取れたユーティリティーぶりを高く評価。体力的にも健在だと判断し、今後の交渉で、獲得を目指すことになった。

 石井はこれまで「現役にこだわりたい。パ・リーグでも関東圏外でも構わない」と話していた。国内を第1希望に移籍先を探し、米マイナーリーグ&独立リーグも視野に入れていた。横須賀で練習しているが、この日は同球場でトライアウトが行われていたこともあり、姿を現さなかった。