横浜からFA宣言した三浦大輔投手(34)が29日にも移籍か残留かの結論を明らかにする。25日、横浜市内の球団で佐々木球団社長、村上チーム運営部門統括と最終交渉を行った。約30分の話し合いで、あらためて残留を強く求められ「この日と決めないと(結論を)出せないと思うので今月中に決めます」と明言。26日から28日までは選手会納会など選手会行事が入っており「納会で結論を話すことはない」と29日または30日に去就を明かす。

 横浜とはシーズン中から10回近い交渉を行い、FA宣言後は阪神と2回の交渉に臨んだ。そして、最後にもう1度横浜と話し合った。「一通り球団の話を頂いたので、じっくり最終段階に入りたい」。プロ野球人生で最大の決断を下す時は迫っている。

 この日も「(移籍か残留か)五分五分?

 一緒です」と言った。17年間プレーした横浜への愛着はある。残留を望むファンの思いも痛いほど感じている。だがFA宣言したことで移籍への道を開いた。阪神の魅力を問われると「(阪神岡田前監督の私設後援会メンバーだった)おやじの影響で野球を始めた。小さいころ、連れて行ってもらったのは甲子園」と迷いなく答えた。「決めないと、ずるずる行くのは分かっている」。自らの決定に、最後の踏ん切りを求めているようだった。【古川真弥】