来年4月開幕予定の関西独立リーグ・神戸9クルーズにドラフト指名された女子高生選手、川崎北・吉田えり投手(2年)が2日、契約を済ませ、男子と一緒にプレーする初の女子プロ野球選手が誕生した。入団会見では中田良弘監督(49)が阪神2軍に練習試合を申し込む意向を明かし、ナックルボールを操る吉田が阪神2軍相手にデビュー戦を飾る可能性も出てきた。

 11月16日のドラフトで神戸から7巡目指名を受けて約2週間。吉田が月給20万円(来年2月から9カ月間)の契約を済ませた。吉田は「バッターを打ち取れるようなナックルボールを投げたい」「(希望の背番号は)候補は17番です。(来年1月に)17歳だし」と強心臓ものぞかせた。

 高校2年の吉田は、来年4月から兵庫県内の通信制高校へ転校することになる。「友達と離れるのが寂しい。親とも別に暮らすことになるし…」と少しだけ寂しそうな表情も見せた。

 神戸は来年2月1日から合同練習を始める。中田監督は「性格的にもあっけらかんとしているし、まずは勝ちゲームから使いたい。ただ、阪神には投げさせたい。打たれてもともと、抑えれば自信がつく」との考えを明かした。