宮城教大は東北工大に5-4で競り勝ち、7季ぶりの白星。22年秋から続いていた連敗を「68」で止めた。
初めて見る景色だった。宮城教大の山田悠太郎投手(3年=東北学院)は27個目のアウトを見届けると、左手でつくった拳を高く突き上げた。「個人的に苦しいことが多かったので、それが一気にあふれてきました」。4-4の2死満塁で出番がきた。ここを見逃し三振に封じる好救援。8回の勝ち越し点も最後まで守り抜いた。
最後の白星から4年。気づけば勝利を経験した部員はいなくなっていた。3月に卒業した前主将の金沢朋也さんは「後輩たちに勝利の景色を見せたい」と常に口にしていた。暗いトンネル中で明かりをともしたのは先輩の責任感と、「その気持ちに応えたい」という後輩の思いだった。
金沢さんはチームメートとして一緒に勝利を見ることはできなかったが、山田は「『自分たちも勝利をつかめたぞ』というのをこれからのモチベーションにしていきたいです」と勝利の味をかみしめた。



