知徳が浜松商を6-0で退け、春夏秋を通じて初優勝を飾った。
打線は3回、高橋舵真(かじま)内野手(3年)の2試合連続本塁打となる2ランを足がかりに、9安打6得点。投手陣も4人の継投で完封した。3位決定戦では日大三島が、延長10回タイブレークの末に聖隷クリストファーに3-2で勝利。決勝を戦った2校が進む東海大会(愛知)は12日に組み合わせ抽選が行われ、23日に開幕する。
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1955年(昭30)の創部から72年目の春。新たな歴史を刻んだ知徳ナインの歓喜の輪が広がった。最終回、2失策と四球で1死満塁のピンチを招いた。それでも最後は、4番手でマウンドに上がったエース渡辺大地(3年)が空振り三振に切った。春夏秋を通じて、初の県制覇。初鹿文彦監督(50)も「こんなにうれしいことはない。選手たちがよくやってくれた」と言葉に実感を込めた。
記念すべき1勝。快勝で花を添えた。今春、県初先発となった沖野祥汰(2年)が「真っすぐで押せた」と直球を軸に、公式戦自己最長となる5回を無安打無失点。2番手の遠藤帝空(3年)は1回2/3を、3番手の吉田蒼馬(3年)も2/3を共に被安打1で無失点にまとめた。指揮官は「夏を乗り切るために経験を積ませたかった」。準決勝まで全4試合完投の渡辺に次ぐ投手台頭を狙ったリレーで、相手打線を黙らせた。
打線も3回、1番高橋が無死一塁から高校通算9号となる2点本塁打。右翼席最上段へ特大の1発を放り込むと、6回には打者8人の攻撃で4点を奪って試合を決定づけるなど、投打がかみ合った。
チームは県初戦の2回戦から静清、常葉大菊川、静高、聖隷クリストファー、浜松商と全て甲子園出場経験を持つ強豪を連破。確かな手応えを得て東海の舞台に挑む。初鹿監督は「各地区の強豪校と公式戦ができる。打つ、守る、走る。いろいろなことでチャレンジしたい」。渡辺も「まだまだここから」と短い言葉でチームの思いを代弁した。
待望の優勝も通過点。目指すべき場所、甲子園を見据えてさらなる強化を図る。【前田和哉】

