右打ち復活だ。ロッテ井口資仁内野手(34)が1日、フリー打撃で右方向へ強烈な当たりを連発した。45スイングで左方向に飛んだのは、わずかに3本。31本の安打性の打球を飛ばし、柵越えした1本も右翼席に飛び込んだ。「右に引っ張るイメージ。しっかりとらえてというのが持ち味だし、そういう意味では良かった」と納得のフリー打撃だった。

 右打ちには打撃復活の意図が込められていた。パドレス時代は右中間が広く、右打ちの効果が封じられた。引っ張ることを余儀なくされ、自分の形を崩す一因にもつながった。だが「日本の球場はライトもレフトも同じなのでね」と、臆(おく)することなく右打ち。このまま本来の姿を貫けば、右方向への本塁打も増えてくる計算だ。

 この日は午前8時からアーリーワークを行ったが、夜間も無駄な時間を過ごすつもりはない。前夜には1球団につき8投手ずつ主力投手の映像を入手。ライバル球団の研究にも取りかかった。「やることがなくて、夜は長いので」と、効率的に時間を利用して頭に詰め込む。日本のストライクゾーンに対応するために、ボール1個分、後ろに下がって構えるなど、新たな環境への対策はばっちりだ。

 「この1カ月間、長く苦しいので、できるだけ笑うようにしています」と笑顔を絶やさずに乗り切る。「ロッテのユニホームが似合っている。かっこいい」と、バレンタイン監督もほれぼれとする男が、順調なキャンプのスタートを切った。【竹内智信】

 [2009年2月2日8時51分

 紙面から]ソーシャルブックマーク