初出場即本塁打!

 阪神新井貴浩内野手(32)が、真弓構想に一発で回答した。最終クール3日目の26日、初めての実戦となる紅白戦に白組の「4番三塁」で出場。福原忍投手(32)から初回に適時打、3回には左翼へ飛距離130メートルの特大ソロをかっ飛ばした。いきなり2打数2安打2打点をマークして、順調な調整をアピール。打点と本塁打の量産を求められる5番起用に向けて、最高のスタートを切った。

 ひと振りで仕留めた。新井は3回先頭で打席に立った。カウント1-1から真ん中高めに甘く入ったスライダーをフルスイング。福原の失投を見逃さず、安芸の空に美しい放物線を描いた。打球は左翼後方の防球ネット最上段に着弾。初めての実戦でいきなり推定130メートルの豪快弾をぶっ放した。

 新井

 (回の)先頭でランナーがいないので、思い切っていこうかなと思った。最初にしては、うまくバットに当たってくれた。

 真弓監督の5番構想に応える仕事だ。初回1死三塁の場面での1打席目は、福原の内角直球をコンパクトにたたいて中前適時打。前進守備の二遊間をきっちりと抜いた。そして走者がいない3回の2打席目は長距離砲の仕事として、本塁打を狙ってフルスイング。安藤、赤星ら主力が出場した紅白戦で主役を張った。赤星は「今日は新井でしょ。話なら新井に聞いてよ」と苦笑い。真弓監督は「やっとホームランが出たね。試合前にも話していた。『試合でホームランが出ないと勢いがつかない』って」と上機嫌だった。

 意識改革のたまものだ。3番の昨年はつなぐ意識が強すぎて、わずか8本塁打に終わった。今季は右足に体重を乗せる打撃を意識して飛距離を追求。新井は「2打席なので、手応えはわからない。まだ思うようなスイングとそうでないスイングがある。波をなくしていきたい」と振り返った。

 まだまだ飛ばせる可能性を秘めている。新井は09年用バットを「まだ決まっていないけど、今は3本に絞った」という。その中にはバットの先端をまっすぐ切り落としたフラットヘッドの新型バットも含まれる。従来は先端にふくらんだノーマルヘッドを使用しているが、よりヘッドが効いて飛距離が出る新兵器だ。この日使ったのは、候補の中で最も飛距離が出にくいバット。それで130メートルだから期待もふくらむ。

 新井は球場を出る前、ウィリアムスとばったり顔を合わせた。いきなり「(本塁打は)イージー?(楽勝だったか)」と聞かれて「ラッキー。ラッキーデー」と即答した。「まだこれから。開幕までオープン戦でしっかりやるべきことをやっていきたい」。4・3開幕へ、新井はさらに加速する。【益田一弘】

 [2009年2月27日10時14分

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