西武涌井秀章投手(22)が宝刀フォークを全面解禁して開幕初勝利を狙う。WBCではボールとの相性が悪く、封印していた。シュートとカーブを多用したが、本来の決め球は鋭く落ちるフォークだ。WBC後の初登板となった27日の巨人戦では、指慣らし程度に数球を試投。受けた細川は「WBCのボールと違って指にしっかり掛かって抜けてきた。次からはガンガン使っていけます」と自信たっぷりに話した。

 30日、西武第2球場で練習した涌井は、ダッシュ、ランニングを中心にたっぷり汗を流した。「開幕の話?

 まだ早いでしょ」と言いながら、気持ちは高ぶっている。「アメリカにいた時にラブレターがきたんですよ。『千葉では覚悟してろよ』って」。開幕相手のロッテ西岡からのメールで、気持ちもすぐにシーズンへと切り替えた。残り少ない調整期間で勝負球フォークを磨き、千葉マリンに乗り込む。

 [2009年3月31日8時29分

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