今季5年ぶりに米独立リーグで現役復帰した伊良部秀輝投手(40=元阪神)が4日、日本球界に復帰することが確実となった。四国・九州アイランドリーグ(IL)に所属する高知ファイティングドッグスが獲得に動いており、同リーグの鍵山誠CEO(最高経営責任者)も「入団への障害は何もない」と移籍交渉がほぼ合意に達したことを認めた。近日中にもゴールデン・ベースボール・リーグ(GBL)のアーマダを退団し、帰国を予定。即チームに合流して、日本のマウンドからステップアップを目指す。
伊良部が独立リーグの日米間移籍で、日本球界に電撃復帰する。6球団を傘下に持つ四国・九州ILの鍵山CEOは「高知が7月下旬から(代理人の)団野村氏を通じて交渉に入っており、詳しい経過はまだ聞いていませんが、入団への障害は何もないと思っています。共通の友人を通じて、リーグのためにぜひ入団していただきたい、というメッセージも伝えています」と、交渉が順調に進んでいることを明かした。
移籍に踏み切るのは、将来的なメジャー、もしくは日本のプロ野球復帰を目指す伊良部の強い熱意が働いている。「向上心を持って1つでも上に上がっていく。もちろん、一番上はメジャーでもあるし日本のプロ野球でもあるし、結局それが最高峰。やるからにはトライして、そこを目指すという気持ちがある」と話していた。阪神時代の04年オフに1度はユニホームを脱いだが、6月から復帰後は丸4年のブランクを感じさせない投球を続ける。GBLでは9試合に先発し5勝3敗、防御率はリーグ7位の3・49。投球回を上回る同5位の63三振を奪い、被打率2割3分2厘は同1位。速球はコンスタントに150キロ前後を計測する。
ただGBLは8月で公式戦が終了する。大リーグ傘下のマイナーだけで約200球団あり、決して注目度は高くない独立リーグでは、メジャースカウトの目に触れる機会は少なかった。四国ILは9月22日まで公式戦があり、獲得に動く高知には阪神時代にプレーした伊代野貴照投手(28)も所属。鍵山CEOは「向こうの独立リーグはそろそろ終わりますし、四国は伊良部選手が高校時代(香川・尽誠学園)を過ごされた場所ですから、楽しみにしています」と入団準備を整える。正式サインとなれば、所属するアーマダも快く送り出す意向。伊良部も近日中に帰国し、調整する時間も必要ないことから、早ければ今月中旬にも再び日本で勇姿が見られそうだ。
[2009年8月5日9時15分
紙面から]ソーシャルブックマーク



