<ヤクルト1-2巨人>◇23日◇神宮

 ※夏休み最後の東京での試合。神宮球場を埋めた少年巨人ファンの絵日記調でお届けします。

 8月23日(日)くもり

 9回に巨人が押し出し四球を2個も選んで、ヤクルトに逆転勝ちしました。誰がヒーローなんだろう、って思ってたら、背番号92の木村正太投手(23)が呼ばれました。木村正投手のインタビューを聞くのは初めてでした。すごく緊張しているみたいでした。

 木村正

 ゼロに抑えれば逆転できると思いました。1人1人集中して。こういう場面を任されてうれしいです。初インタビューの記念球をクルーンからもらいました。実家に送ります。

 木村投手は、1点リードされた5回無死一塁から登場しました。先発の高橋尚投手(34)が毎回ピンチを招いていましたが、まだ5回なのに先頭の青木選手にライト前ヒットを打たれてすぐに出てきたのでビックリ。7回まで3回を0点に抑えて、山口投手と交代しました。テンポがすごく良くて、ヤクルトのバッターをどんどん追い込んでいきました。

 対戦したバッター8人中、7人も初球ストライクを取りました。クイックモーションもすごく速くて、ヤクルト福地選手の盗塁を楽々アウトにして驚きました。そんなに大きくありませんが、直球も変化球も腕の振りが変わらなくて、とっても大きいです。あまり見たことのない大きなカーブで、いっぱいストライクを取りました。石川投手を全然打てなかったけど、球場の雰囲気が「いける」って変わりました。

 25日から2・5ゲーム差の中日と、名古屋で戦います。木村正投手は「少しでも貢献したいです」と話していました。先発とゲームの最後をつなぐ大切な役目を、中日戦でも絶対やってくれると思います。【宮下敬至】

 [2009年8月24日7時41分

 紙面から]ソーシャルブックマーク