中日井上、コーチなのに海外で自主トレ!?
えっ、コーチが海外自主トレ!? 中日井上一樹新打撃コーチ(38)が15日、V奪回を目指す来季に向け選手顔負けのプランを明かした。現役時代から続けていた年明けのグアム自主トレを継続する計画で、期間は約2週間。50万円ナリの費用はもちろん自腹で、走り込みなどで体をしぼる。現役時代は気迫を前面に出すスタイルでチームを鼓舞してきたが、コーチになっても熱血ぶりは変わらない。
熱血漢のハートは、コーチになっても熱いままだった。井上新コーチは、大まじめで海外自主トレプランを明かした。「はっきり決めてはいないけど、今年も年明けにグアムに行くつもりです」。コーチが春季キャンプ前に海外でトレーニングを行うのは、異例中の異例。通常は秋季練習が終わると休養し、体を動かすとしてもランニング、ウエートトレーニングやゴルフ程度だ。だが、そんな常識は眼中になかった。
井上コーチにとって、グアムは現役時代、毎年のように自主トレで訪れていた場所。年明けから2週間程度の日程で、常夏の太陽の下で体をつくってから、春季キャンプに臨んでいた。費用は渡航費、滞在費、食費などをトータルすれば約50万円。今年も主力選手並みの投資をして、シーズンに臨もうというのだ。キャンプイン前のため、選手を指導できないことに留意し、中日選手が同時期に現地入りしても、原則1人でトレーニングを行う。
最大の目的は、選手に負けない体をつくることだ。「コーチになったからってブヨブヨの体で指導できないでしょう。暑いところでガーっと汗をかいて体をしぼろうと思う」。落合竜のキャンプは6勤1休がベースで、1日の練習時間も7~8時間と長い。厳しさを身をもって知るだけに、立場が変わっても体力維持は不可欠というわけだ。
もう1つの目的が、例年同地で春季キャンプを行う韓国・三星の練習を見学すること。これまで合同練習に参加したことはあるが、指導者になれば視線は違う。「選手目線とコーチ目線は違う。視覚、聴覚、触覚のすべてを使って韓国のキャンプを見てきたい」。三星は元中日の抑えだった宣銅烈氏が監督を務め、来季は中日OBの落合英二氏、種田仁氏がコーチとして加わる。そんなつながりも大切にしながら、コーチ業に生かせることはすべて吸収するつもりだ。
ナゴヤ球場で行われている秋季練習でも、井上コーチの熱血指導ぶりは際立っている。この日も屋内練習場で福田、堂上剛を打撃指導。ネットを背に右打ちの福田、左打ちの堂上剛の真ん中に挟まれる形で座り、「ほら、いくぞ!」とハッパをかけながら、交互に5球連続で速射砲のようにティー打撃のボールを上げた。使命は今季リーグ3位のチーム打率2割5分8厘を押し上げること。オフもキャンプも、現役時代と変わらぬ熱い姿勢でチームを支えていく。【村野 森】
[2009年11月16日11時25分 紙面から]
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