ヤクルトが今オフ、FA戦線への参戦に消極的であることが1日、分かった。FA権の行使を視野に入れているソフトバンク多村について、球団関係者は「うちはまったく興味がありません」と明言した。オリックス後藤も同じくFA移籍の可能性があるが、ヤクルトには同じ左打者が多く、同ポジションの二塁田中も不動のレギュラーとして3割近い打率を残しているため、獲得に乗り出す可能性は低い。

 チームには右の長距離砲が少ない現状があるが、来季監督に就任が決まっている小川淳司監督代行(53)も「(右打者の)飯原、畠山も活躍しているので、補強はそのあたりとの兼ね合いになってくる」と話しており、現有戦力の底上げを優先することになりそうだ。

 [2010年10月2日7時57分

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