早大・斎藤佑樹投手(4年=早実)の1位指名を公言するヤクルト、ロッテの「場外争奪戦」が激化した。斎藤、大石達也投手(4年=福岡大大濠)福井優也投手(4年=済美)の3投手の指名を検討するプロ球団との面談が22日、東京・東伏見の早大安部寮で行われた。斎藤の両親と応武篤良監督(52)が対応し、前日の4球団に続き、8球団が訪れた。

 2番手で登場したヤクルトは、鳥原チーフスカウトら3人体制で臨んだ。各球団がチーム説明に終始する中、1位指名する方針を伝えた。「即戦力と見ている。ローテーションの一角に必ず入る力があるから1位にしたんです。育成うんぬんじゃない。ローテーションの一角を担う力があるとしつこく言いました」と力説。開幕ローテーションを確約するほど期待した。

 一方のロッテは石川運営本部長ら4人体制で、12球団の大トリで登場。「ロッテの将来を背負ってもらいます、くらいのことを言いました」と熱烈ラブコールを送った。背番号は「僕の中では決めている。皆さん分かるでしょう」と現在空き番号「18」を用意する考えを示した。もちろん先発ローテーション入りへの期待は揺るぎない。

 ドラフト当日はヤクルト小川監督、ロッテ西村監督がくじ引きを行う予定。ヤクルト鳥原チーフスカウトが「ライバルはロッテ」と引き揚げると、石川副代表も「渡せませんよ。あっちがライバルと言うなら、こっちは超ライバル」と受けて立つ。他球団のさらなる参戦はあるのか。残り5日の動向から、目が離せなくなってきた。

 [2010年10月23日8時4分

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