横浜阿斗里投手(21)が無安打投球で開幕1軍入りをアピールした。23日の紅白戦で2回を投げ、打者6人をピシャリ。持ち味の直球は最速145キロをマーク。コーナーへの制球もさえた。軸となる球が安定することで変化球も生き「自信になりました」とスレッジ、村田の主軸から、キレのあるスライダーで三振を奪った。昨季は先発、中継ぎの併用で16試合に登板。0勝7敗の結果に、「これまでは変化球に頼っていたけど、今年は真っすぐを意識したい」と原点に立ち戻り、腕を振ることに集中した。

 尾花監督も「コントロールも良かったし、1イニングであれば任せられるんじゃないか」とセットアッパーとしての起用を示唆。実戦で結果を出し続ければ、牛田、山口という昨シーズンの勝利の方程式に新たなピースを加えることが出来る。4年目を迎える21歳。「結果を出さないといけない世代。使ってもらえるならどこでもいい」と、なりふり構わない覚悟をみせた。

 [2011年2月24日7時40分

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