文部科学省は18日、セ・リーグの25日開幕を決めた日本野球機構(NPB)に対し、東京電力と東北電力の管内以外で試合を開催するよう求めた。東日本大震災の影響で厳しい電力需要事情が続く中、同管内での試合開催にNOを突きつけ、両管内でナイター開催を慎むよう求めた。

 文部科学省の通達を受け、巨人は午後から球団事務所で、興行面を受け持つ読売新聞本社のスポーツ事業部と協議し、対策などを練った。協議の長期化のため、清武球団代表は、この日のうちには会見できなかった。また、事務所には前日17日から2日間、「(抗議の)電話が鳴りっぱなしでした」と関係者。電話対応に時間を奪われ、通常業務に影響をきたすような状態だったという。また都内のNPBにも苦情電話が相次いだ。数百件に上り、職員の1人は「『セ・リーグの25日開幕を考え直せ』という声が多かった」と疲れた様子だった。