胸と胸を突き合わせた戦いが始まる。巨人は10日、明日12日の開幕ヤクルト戦(宇部)に備えて、川崎市のジャイアンツ球場で1軍全体練習を行った。まずはサインプレーやバントシフトを報道陣公開の中、室内練習場で行った。その後は、グラウンドに出て、開幕の相手と予想されるヤクルト石川を想定し、2軍から4人の左腕(須永、星野、宮本、岸)を合流させての打撃練習。打つ順番は坂本、脇谷、小笠原、ラミレス、高橋、長野、ライアル、鶴岡と、開幕戦の予想オーダーそのままだった。

 逃げも隠れもしない。そんな意思を感じさせる最終調整だった。特にサインプレーの練習は、他球団なら報道陣シャットアウトにするケースだったが、取材OKどころか、テレビカメラも回っていた。原監督は「みんなを(室内練習場から)出しても良かったけど、開かれた巨人ですから」と、意に介せずとばかりに堂々と言い切った。開幕直前に主将・阿部の故障があったが「慎之助のカバーは全員でする」と、前だけを見つめている。

 約4時間の練習を終えた原監督は「高ぶるという、そういうものも出てきた。明日、現地に行って、ナイター練習をして、開幕を迎えるだけという準備はできた」。その横顔は「やるべきことはやった」と語っていた。今日11日、戦いの地、宇部にたつ。【金子航】