巨人東野峻投手(24)が自然体で、初の開幕投手のマウンドに臨む。11日、羽田空港発の航空機で山口・宇部へ移動。ナイター練習で、チーム史上初の地方球場開幕戦のヤクルト戦へ向け、最終調整を行った。「特別な緊張感もないですし、いつもと変わりません。投げる機会があれば、自分の投球をするだけです」と不動心でマウンドに上がる。
巨人でドラフト1位以外の投手が、開幕投手を務めるのは87年西本聖(現ロッテ2軍投手コーチ)以来の快挙。04年のドラフト7位で入団した男がつかんだ栄光のマウンドだが「そうなれば光栄なことだと思いますが、自分は自分なので」と冷静に受け止めた。マウンドに上がれば、心にあるのは勝つことだけ。「投げる以上、点を取られないのがベストですが、チームが勝てればいい」と必勝を誓った。
特別なメッセージをマウンドから届ける。出身地の茨城・鉾田市は東日本大震災で被災。福島第1原発の事故の影響もあり、野菜の価格が大暴落。鉾田大使も務めるだけに心を痛めてきた。復興への思いは同じ。色紙には「共に頑張りましょう」のメッセージを加えた。「自分が頑張っている姿を見て、頑張ろうと思って下さる人がいれば、うれしい」。12日午後6時。東野の1球目とともに、巨人のV奪回へのシーズンが幕を開ける。【久保賢吾】



