<阪神1-3巨人>◇21日◇甲子園

 巨人ルーキー沢村拓一投手(23)が、プロ2度目の先発マウンドに立ち、7回を6安打1失点に抑え、プロ初勝利を挙げた。初回は2死満塁、2回以降もピンチの連続だったが、最少失点にしのいだ。チームも今季最初の伝統の阪神戦に2勝1敗と勝ち越した。

 沢村の恩師・中大の高橋善正監督(66)も愛弟子の晴れ姿を喜んだ。初勝利を知り、「おめでとう。よかったな。これを続けて、また次も勝っていけばいいよ」とうれしそうに話した。

 急成長を遂げた大学時代を見守ってきた。プロ入り前、何度も口酸っぱく話したことがある。「プロというのは勝てば官軍。(1年目から)最低10勝できないようなら行くな。それができなかったら恥ずかしい」と約束を交わした。「直球が生命線。160キロ投げたって、それは100球中1球程度でしょ。勝つんだったら制球力を(大学時代から)3割増さないと。10球中7球ぐらい狙ったところにいけば2ケタ勝てる」と、プロ目線で接してきた。

 大学球界から初のメジャー挑戦を強く勧めたこともあったが、沢村は日本プロ野球の道を選んだ。巨人沢村となった以上、「2、3年後ジャイアンツのエースとして活躍してほしいですよ」。恩師は誇らしげに期待を寄せた。【斎藤庸裕】